F様 |
京都市左京区修学院 ★2009年10月完成 |
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改築しようと思っていた「旧・我が家」は、建築年不詳。平屋を二階建てに改築したのが40年ほど前でした。建て替え前の壁には大きな亀裂、シロアリに悩まされ、2007年の夏には漏水が・・・。光熱費は年々高くなり、もう我慢の限界といったところでした。
そこで、リフォーム業者の見積もりを何社か取り始めたのが、私たちの家づくりのきっかけでした。
住暮楽さんの門を叩いたのは、2008年の冬。外は雪。マフラーをして自転車に乗り、自宅から三十分ほど離れた住暮楽さんの事務所へ。その時に社長さんから発せられた「悪魔のささやき(笑)」が私たちの計画を大転換することに。
「建て直しなはれ…!」と。
ええ?予算は?ウチはまだ子供が中高生なのでお金がかかりますよ?抵当権の設定はどうするの?などなど、「絶対無理!」という思いと「ひょっとしたら、住暮楽の家に住めるかも・・・」という淡い期待。そこに一筋の光明を見たような気がしました。
家づくりのためにクリアしなければならない課題は沢山ありましたが、譲れない部分と、住暮楽さんにおまかせする部分を分けることで整理しました。
◆こだわったこと
①予算
②音楽室
①はこだわりというより前提条件ですね。音楽室は今だけ必要なのですが、どうしても今必要なので入れてもらいました。
◆おまかせしたこと
①間取り
②内装・外観の全体的なイメージ
③断熱など
これらは住暮楽で建て替えを決めた時点でほぼクリアになっていました。
実際に工事が始まると、図面ではわからないことも起こりました。例えばお隣さんとの境界線問題が発覚したり・・・。
図面で見ると家は平面ですが、実際に建てるときは立体になります。ですから問題は付きものだそうですが、経験が無いだけにショックは大きかったです。
また、プランの時にこだわっていたのに、その後あまり気にならなくなったこともありました。黒一色の外観、風水、地鎮祭・上棟式、OMソーラーなどなど。
今さらですが、こうしておけば良かったということも・・・。それは、玄関のアプローチが欲しかったこと。リビングをもう少し広くしたかったこと。いくつかの窓が小さかったことなどです。こちらは予算や敷地の面積とも関わるので、やむを得ない部分もありました。
九月の連休、夫は田舎で稲刈り。私は工事中の我が家の壁を塗りました。まだ下塗りですが、養生から始めて延べ8人分でした。壁塗りは楽しいですが、かなり重労働ですし、時間もかかります。私の場合はシルバーウィーク様々でした。
友人と、住暮楽のスタッフさん達も手伝ってくださり、どうもありがとうございます。(でも、本塗りはこれからなんですよね。)
始めて住暮楽さんの門を叩いてから、この冬で丸二年になります。条件ばかりが厳しい我が家の家づくりにお付き合いいただき、お陰さまでハード・ソフト両面でバランスの良い家が出来てきたと自負しています。計画の途中では、夫の身体面の不安もあり、遅々とした時期もありましたが、だからこそ、きちんとした健康な家をつくろうという思いが強くなりました。住暮楽のスタッフの皆様に感謝しております。
(すみくらつうしん 2009年10月号より、転載)