おっとビックリ!お地蔵さん付の土地


N様

京都市北区  ★2010年4月完成

きっかけ

家作りのきっかけは紛れもなく「断乳」でした。子供たち(双子)が一歳六ヶ月だったおととしの十二月に断乳をしたところ、それまでひどかった夜泣きから解放され、生活に若干のゆとりができたのです。そんな折、住宅ローン減税の話などを会社で聞き、家について考えてみようという話になりました。

最初はS工房に惹かれて

マンション志向のあまりなかった私たちは、まず近所の建売を見て回りました。私(夫)は「結構いいんじゃないの?」とか思っていたのですが、妻は「私のイメージではない」と言って、受け付けませんでした。次に住宅展示場を見て回りました。ここで出会ったのが「S工房」です。これによって、我が家の大まかな方向性が決定したと言っても過言ではありません。妻はたいそう気に入った様子で、私もここで建てることになるんかなあと思いました。

クラさんの情"熱"

しかし、第一希望が通る保証はないので、他にも調べようということになり、「京都で家を建てる」を購入し、出会ったのが「住暮楽」でした。最初は結構ひどかったです・・・(笑)。話をもちろん伺いに行くのですが、こちらは二時間位で終わると思っていたのに、四時間以上も拘束され、終了時には十九時を過ぎていました。クラさんの家に対する熱い思いは十分すぎるほどに伝わってきましたが、最後は「早く帰らせてくれ〜」という感じでした。でも、佑子さんに相当癒されたのはよく覚えています(笑)。

二社一択

とにかくS工房と住暮楽、両者を比較する日々が始まりました。断熱などの基本性能に関わる部分についてはどちらでも問題なさそうだったので(クラさんに言わせれば違うかもしれませんが)、それ以外でS工房について箇条書きにすると、

○ ちょっと大手だから安心感
○ 見た目がキレイな感じがする
× 標準仕様に縛られていて、融通がきかない

といった感じで、住暮楽についてはその逆という感じでした。しかし、見学会などに参加して見慣れてくると、住暮楽の家の雰囲気も悪くない、むしろ良いと思えるようになりました。

高田さんが「雑味があるからだと思いますよ」と言っていたのが印象的でした。確かに家は鑑賞用ではなく、生活の場であるので、好みは人それぞれあるかもしれませんが、我が家には住暮楽の家のほうが向いているのではないか?きっと住暮楽の家は住めば住むほど味わい深いものになるのではないか?などと考えるようになりました。
住暮楽は確かに小さい工務店かもしれませんが、大きいハウスメーカーが潰れたりしていたので、大手だから安心・・・という状況ではありませんでした。何よりも住暮楽の人たちと見学会などで会うたびに、家に対する思い、誠実な人柄というものを肌で感じ、小さい工務店などというハンデは感じなくなりました。こうして我が家は住暮楽を第一希望にしようということになりました。去年の四月のことでした。

土地探し

平行して土地探しももちろんしていました。田舎で緑いっぱいの環境もあこがれましたが、利便性を捨てきれず、市街で探していました。ネットとにらめっこし、気になる物件があれば飛んでいくという感じで、五〜六件確認したあたりで現在の土地と出会いました。いびつな形・・・京都らしい細長い土地・・・おまけに地蔵付き!!
はじめはあり得ないと思っていたのですが、利便性が申し分なかったので、とりあえず家族で現地を確認しようということになりました。不動産屋さんが近所の方に地蔵について聞こうとしたところ、どこからか人がたくさん出てきて(笑)、いろんな話を聞くことができました。ここに住んでいた人には幸運が舞い降りる(宝くじが当たる(高額らしいが、何等かは不明)、子供が出世して家に呼び寄せてくれる)とか言われてしまい(笑)、しかも皆いい人そうだったので、ここでも大丈夫かなという気分になりました。
住暮楽にも「この土地で家建ちますか?」と確認したところ、クラさんが「この土地はいい家建ちますよ〜」(↑テキトーに言ったんじゃないかなと思ってますが。)と言ってくれたので、この地蔵付きの土地に決めました。去年の五月のことでした。

うっかり八兵衛

住暮楽を第一希望にはしてましたが、上手くいかない可能性もあるので、設計は他社にもお願いしました。五月から六月にかけては毎週末どこかと打ち合わせという感じで多忙を極めました。ウチの土地は間口が狭いので、最大限に間口を広げて欲しいと要望したのですが、高田さんの案はなぜか他社の案よりも間口が狭い・・・。申し訳ないですが、この段階では他社の案の方が魅力的に感じていました。
住暮楽を第一希望にしていた私たちは、これには「なんで?」という感じで結構悩まされました。しかし、理由は簡単でした。高田さんがウチの土地にかかる規制を勘違いしていたのです!!(この頃我が家では高田さんを「うっかり八兵衛」と呼んでいました。)
この後、高田さんはもちろん素晴らしい案を即座に提示してくれましたけどね・・・。
でも、ここからが高田さんの真骨頂でした。詰めの話し合いをしていくと細かい要望などがちょこちょこ出てくるのですが、高田さんはより良い提案をしてくれるのです。(これを「高田マジック」と呼んでいました。)
例を一つあげると、我が家は住宅密集地のため二階リビングなのですが、縦に長いため、一階の奥の部屋とのつながりが希薄であることを懸念してました。そこで高田さんは「一階の部屋の鴨居の上を開口にし、リビングの床の一部を格子にしましょう」と提案してくれました。これには「リビングの床が格子・・・そんな家あり得るのか?」と思いましたが、よく考えると面白いかもと思い、採用させていただきました。
この頃の打ち合わせの帰りは、妻と「今日も出たね、高田マジック」とよく話していたことを思い出します。こうしてめでたく私たちは住暮楽と契約する運びとなりました。去年の九月のことでした。

工事の現場にて

去年の十一月あたりから着工して、四月の完成に向け、現在も工事中です。まだ道半ばですが、いろんなことが起こりました。

・大工さんが磯部さんじゃない!
これは正直びっくりしました。家の出来映えは結局のところ現場が左右すると思っていたので、満足のいく家に仕上がるかどうか不安でした。しかし、結果から言うと仕上がりは上々でした。大工は四方さんという方がメインで入ってくださいました。四方さんは温厚かつ寡黙な方で、私の想像していた大工さんのイメージとはかけ離れた感じだったのですが、仕事は丁寧で、仕上がりをいつも惚れ惚れと見ていました。
木工事は終了し、今はもう次の現場に向かわれましたが、最後には家族と一緒に記念撮影もしていただきました。大変感謝しております。

・二階の階段付近に閉塞感が・・・
これはブログにも載っておりましたが、図面上では想像できないことが現場では起きるんだなあと実感しました。この問題に対しても住暮楽の皆さんは誠実に対応してくださいました。現在の仕上がりには満足しております。  

・+αの提案
妻は金物が見えるのがどうも気に入らないらしく、筋交いの金具や、火打ちの金具についても自然な感じで隠せるのであれば隠したいと考えており、それを見学会などがあるたびに住暮楽の人に伝えて(アピールして)いました。それが功を奏してか、玄関に火打ちが四つあったのですが、「これはくどいので隠しましょう」と提案してきてくれたのです。あまり気づいていなかったのですが、「言われてみれば確かに・・・」という感じだったので、お願いしました。これには感心させられました。
現在は室内の壁をDIYで仕上げているところです。会社の後輩たちに手伝ってもらっているのですが、普段できない体験のせいか、「体はしんどいけど楽しい」と言ってくれてます(ウソかもしれませんが)。また、目に余る仕上がりの箇所を峠原さんがこっそりと直してくださっている姿は、あしながおじさんを思い起こさせます(笑)。

(子どもの相手は)住暮楽の右に出る者無し

最後に、見学会や打ち合わせのたびに子どもたちの面倒をみてくださってありがとうございました。皆さん、相当なスキルをお持ちのようで(笑)、子どもたちも楽しそうでしたし、私たちも安心してお任せできました。子どもの世話に関しては、工務店の中では右に出るものはいないって感じですね。(実はこれも住暮楽を選んだ大きな決め手だったりします(笑)。)
住暮楽の皆さんはいい人たちばかりです。これを書きながらつくづくとそう感じました。これからも安心して長い付き合いができそうです。
今までありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。